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悩まないのも芸のうち 『人文学への接近法 西洋史を学ぶ』を読む


人文学への接近法 ―西洋史を学ぶ人文学への接近法 ―西洋史を学ぶ
(2010/06/25)
服部 良久、 他

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 『人文学への接近法 西洋史を学ぶ』(京都大学学術出版会、2010年)
を読んだ。大学に入学して専門課程で西洋史を学ぼうかどうしようか迷っている学生をはじめ、とにかく西洋史に興味がある(ようになってくれるかもしれない)人たちに向けて西洋史(を学ぶ)とはどういうことかを説明するような本である。歴史学の中の西洋史の位置づけから留学体験記、キャリアパス、学習方法と過不足なくまとめられていて便利だと思う。なにより至れり尽くせりの西洋史文献案内がすばらしい。

 しかしどっこい、実は研究者こそこういう本を読んでおくべきだ。「○○ってなんの役に立つの?」という無邪気で残酷なテンプレ質問へのひとつの模範解答がここに用意されている。こういうテンプレ質問に個々の研究者がたびたび正直に向き合い、円滑に答えを紡ぎ出せなかったり相手に理解してもらえなかったりして苦しみ、その過程を経て懐の深い研究者として成熟していただくのが麗しいことだと思わないわけでもないが、徒労に終わることも少なくないだろう。テンプレにテンプレで回答する厚顔さも時にはなければいけない。
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